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「にんきや」さんのこと。

東京・浅草橋に、
「にんきや」という甘味処があるのをご存知でしょうか。

ずいぶん前に雑誌の取材を通して知り合ったお店なのですが、
すぐ大好きになってしまい、「にんきや」に寄るために、
浅草橋に何度通ったことでしょう。

クリームあんみつと御膳しるこ クリームあんみつと御膳しるこ

西伊豆産の天草から作るかんてん、
北海道虻田産のみ使用したあずきなど、
素材にこだわったあんみつが絶品で、
ほかのお店のあんみつが食べられなくなるくらい、
本物の味をいただくことができました。
しかもクリームあんみつが650円という安さですよ。
申し訳ないくらいです。

そして、夏場の「かき氷」。
これがまた天下一品でした。
天然の氷を契約してある室から仕入れ、
一流の研師に砥がせた刃物が作り出すかき氷は、
肌理の細かさといいうま味といい、まさに極上でした。
「たかがかき氷で大げさな」と思われるかもしれませんが、
食べたことのない方にはご理解いただけないでしょうが、
そんじょそこらのかき氷とは訳が違うのです。

この「にんきや」が店を構える界隈は、
実は昔の花街、柳橋です。

浅草橋より隅田川方面を望む 浅草橋より隅田川方面を望む

船で隅田川をのぼり、
両国橋をくぐってちょうど神田川との合流地点にあたる柳橋は、
まさに芸者衆の街でした。
その昔は、まだ一人前になれない芸者のたまごの娘たちが、
よくここに来て、泣きながらあんみつ、おしるこを食べていたそうです。
そんな娘たちを励ましていたのが、
現店主・今井昭一郎さんのお祖父様だったとか。

柳橋の欄干に施された簪飾り 柳橋の欄干に施された簪飾り

              

時は流れました。
この「にんきや」がこの夏ずっと店を閉めているのです。

夏の入口に訪ねたときも、
秋の気配が一段と濃くなった今日、また訪ねてみても、
白のれんはかかっていませんでした。

柳橋のにんきや入口の引き戸に貼り紙が 柳橋のにんきや

店の入口の貼り紙には、
昭一郎さんとともにずっと店を守ってきた
奥様のすみ子さんが昨年12月に亡くなられ、
昭一郎さんも現在入院中とありました。

また昭和の名店がひとつ消えていってしまうのでしょうか。

残念ながら、奥様にお会いすることはもう叶いませんが、
昭一郎さんの人なつこい笑顔と、
あの絶品のあんみつとかき氷にもう一度会いたいものです。


★にんきや
東京都台東区柳橋1-3-12
03-3851-1002

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#18 No title
このコメントにはなくなたのはおく奥さんとのコメントがありありましたが亡くなったのはお姉さんです。お兄さんは結婚は一回もしていません。明治大学卒業のあと家業を継ぎ伝統の味をお父さんから引き継ぎむかしながらの冷蔵庫を使いお姉さんと伝統を守っておなじみさんに愛されていました。

#19 Re: No title
並木様

メッセージをありがとうございます。
そうだったのですか。
ぼくはてっきり仲のよいご夫婦かと思っていました。
そういう感じでお話させていただいても、
お二人とも否定されませんでしたし。
また「にんきや」の暖簾がかかる日が来るのを楽しみにしております。

知叡
#25 素敵なご姉弟でした
先代はご姉弟の父上で私がにんきやさんを知り、通い始めた40年近く前には父上とすみこさんでお店をやっていました。
土地柄、粋なおねえさんが名物京風おでんやあんみつをたべる姿をよくを見かけました。
お二人とは良くお芝居の話をしたこと、ねえさん.しょうちゃんと呼びあっていたことなど懐かしく思い出されます。
昭和ののんびりゆったりが店内に溢れている素晴らしいにんきやさんの復活を待ち望んでいます。
#26 :iida midori 様
ご投稿、ありがとうございます。
にんきやのご姉弟とご交流がおありだったのですね。
いまはどうされているのでしょうね。
ほんとうにいま一度復活させていただきたいものです。
もし、復活のご情報などございましたら、ご一報いただけたら幸いです。
#38 承認待ちコメント
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