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最近読んでいる本。

最近、何故か古典を読みたい欲求が強くなり、
こんな本から読み始めました。

イタロ・カルヴィーノの「なぜ古典を読むのか」。

なぜ古典を読むのか

ホメロス、スタンダール、ヘミングウェイ、
トルストイ、ディケンズ、ボルヘスなど、
古典の名作を独特な切り口でわかりやすく紹介している
世界の古典の文学ガイドです。

これまでは、日本文学はある程度読んできましたが、
世界の文学にはあまり縁がありませんでした。
一時期、海外のミステリー作品を
片っ端から読み漁った時期もありましたが、
そこから世界の古典へは流れず、
日本の時代小説、なかでも藤沢周平に傾倒していました。
藤沢の描く江戸の武家と庶民の世界に、
どうしようもなく郷愁を覚えたからです。

そして、やっと世界の古典にたどり着いたようです。

カルヴィーノは言います。
「古典とは、初めて読むときも、
ほんとうは読み返しているのだ」

たしかに。
ぼくのなかでは「読み返す」感覚です。

自分の内部のメカニズムになっているものを、
これから確認作業をしようとしているような気がします。


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雑司が谷あたり。

「手創り市」というものがあることを知り、
それも、ぼくにとっては懐かしい雑司が谷の
鬼子母神と大鳥神社で行われていることもわかって、
暖かな日曜日に出かけてみました。

ここはぼくが青春時代を過した目白にほど近く、
よくこのあたりを散策したものです。
でも、あれからもう30年以上。
毎晩通った銭湯はなくなっていたし、
街の様子はすっかり異なっていました。

             

手創り市入口  鬼子母神の手創り市の入口

「手創り市」にはさまざまな出展者さんが
個性あふれる手作りの作品を展示販売していて、
一つひとつじっくり見て、
出展者さんとお話をして、
友だちになりたいと思いました。
ぼくも若いころにはろくろを廻して
陶器を作っていたころがありましたので、
創ることの喜び、苦しみはよくわかっています。
それがこういう場で皆さんと接していると、
みんな頑張ってるんだなぁ・・・と思い、
あのころの自分を見ているような気がしました。

手創り市商品  アートでかわいい木彫りの人形たち

             

せっかく鬼子母神まで来たので、
帰りには雑司が谷霊園に足を伸ばしました。
ここも思い出の場所ですが、
なかでも竹久夢二の地味なお墓が好きで、
何度か墓前に手を合わせたものです。

竹久夢二の墓  いかにも竹久夢二らしいお墓
夏目漱石の墓  すぐそばにある夏目漱石のお墓。こちらは文豪らしい

もうひとつ帰り道に寄ったのが、
桜の名所・法明寺です。
すでに桜はあらかた散り、
遅かりし由良之介ではありましたが、
桜の花びらは天から地に移り、
ピンクの絨毯がとてもきれいでした。

法明寺の参道  桜の花びらが敷き詰められた法明寺の参道
法明寺境内  境内の庭もごらんのようにピンク一色

             

この「手創り市」、
次回は5月20日(日)に開催されるそうです。
もの作りがお好きな方、手作りのものがお好きな方なら
たっぷり楽しめると思いますので、
雑司が谷散策をかねて、
お出かけになってみたらいかがでしょう。


続・マインドコントロールのこと。

マインドコントロールについてもうひとつ、
こんなお話もしておきましょう。

あるとき、ぼくを訪ねて30代の女性のお客様がいらっしゃいました。
結婚されお子さんもいらっしゃって、
これといって不安も不満もない暮らしをされているそうなのですが、
彼女は誰にも言えないしこりのようなものを、
いつも心に抱えたままこの数年間を生きてきたそうです。

というのも、
3年ほど前に結婚して、同じ年に子どもを宿したのですが、
たまたま占いのお店に行く友だちに誘われ、
無事に出産できるかどうかを占ってもらったそうです。
恋に悩む友だちに同伴してあげるのが目的で、
自分のことはあくまでも二の次。
ついでにおみくじを引くような軽い感覚だったそうです。

彼女はそのお店でたまたま指名した女性占い師から、
思いもしないことを言われました。

「あなたは今年結婚したの? 
天中殺だからうまくいかないわよ。
早く別れなさい。
結婚するために引っ越しもしてるんでしょう?
最悪だわ。
マンションを買った?
それはすぐに売って他に移りなさい。
お腹に子どもがいるの?
この子はあなたに災いをもたらす子だから、
生まれたらすぐ他人の手に預けて育てなさい」

目の前が真っ暗になったそうです。
幸せな暮らしが根本から崩れ去って行くような、
奈落の底に突き落とされたような感覚に襲われました。

周りはみんな慰めてくれました。
「あの占い師は当たらないので有名なのよ。
だから、そんなの信じちゃダメ」
「私も天中殺や、大殺界とか言われたことあったけど、
特に悪いことはなかったよ」

自分もそう思おうとしました。
あの占い師の言葉を必死で振り払おうとしました。

数ヵ月後、無事出産をしました。
夫もやさしい人だし、やっぱり占いなんて当たらないんだ、
そうだ、もう気にするのはやめよう・・・
と思いながら、また歳月が流れていきました。
でも、彼女にはどうしてもあの言葉が脳裏にこびりついて、
いつかはあの占い師が言ったことが現実になるんじゃないかと、
あの言葉に囚われて不安を抱きながら過してきたそうです。

「先生、私は本当に夫と別れた方がいいのでしょうか?
マンションも売って、他に移った方がいいのでしょうか?
子どもは里子に出した方がいいのでしょうか?」

彼女の切実な問いかけに、ぼくは言いました。
「ひどい占い師に出会ってしまいましたね。
天中殺というのは、確かに運気の流れがスムーズではないので、
注意すべきことはありますが、だからといって離婚したり、
せっかく買ったマンションを売ったり、
ましてや大切なお子さんを他人に預けたりするなんて、
まったくナンセンスです。
もう今日からは、その占い師の言葉はゴミ箱に捨ててしまってください。
何の心配もいりません。ぼくが太鼓判を押します。
大丈夫。あなたはそのままでちゃんと幸せになれますよ」

ぼくの言葉に、縛られていた言葉から解放された安堵感からか、
顔を伏せて泣いていましたが、
しばらくして顔を上げた彼女の表情からは愁眉が消え去り、
晴れ晴れとすっきりした笑顔になっていました。

曙光  どんなに厚い雲に覆われていても・・・

                 

彼女だけではありません。
これまでも、同じような話で相談に来られるお客様は、
本当にたくさんいらっしゃいました。

占い師の本来の使命は、
「人々を幸せにする」「光明を指し示す」ことなのです。
少なくともぼくは、
心からそう思ってこの仕事をしています。
この占い師ももしかしたら、
彼女の幸せを願って否定的なアドバイスをしたのでしょうが、
占い師が彼女にもたらしたのは「闇」でした。

お客様に恐怖だけを植え付ける言い方をする
占い師にはお気を付けください。
そこにはすでに、
マインドコントロールが始まっているのです。


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